インバウンド観光ビジネス ~中国専門ブログ~

中国住在歴12年の経験と知識から、対中国インバウンド観光ビジネスにおける考えや、提案を発信していきます。

第2回 中国語は何語?

2回目の発信です。

先ずは、中国人を商売対象としていこうという人の為に、基礎中の基礎の中国語って何?ということから発信していきます。

もちろん、そんなの言われなくても知ってるよという人も多数いると思いますが、逆に、中国にほとんど関わったことない人や、よく分かっていない人からは中国語とはなんぞや?という質問を受けることが結構あるんです。

話を遡りますが、私が04年2月にヒョンなことから中国留学に行くことが決まった時、両親から、中国に行ったら何語を勉強するの?と聞かれたんです。

私が、留学で行くことになった街は、上海から180kmほど離れた浙江省杭州市という街(プチ情報:パナソニックやキューピーが中国本社として活躍してる街です。世界のアリババの本社もこの街です。)でした。
当時、私も中国のことは全く知らず、上海や北京の地名だけは知っていましたが、地図を広げてもどこにはあるかすら分かっていないほど中国のことを知りませんでした。ましてや、杭州市と聞いても、それが地図上でどこなのか?名前も知らない、何があるのかも知らないということで、両親からの何語を勉強するのか?の質問に対し、自分もよく分かっていなったのです。

なぜ、何語を勉強するか分かっていなかったか?だって、テレビや映画ではジャッキチェーンが出て、中国語というより、広東語で会話していたり、上海=上海語という情報はあったので、杭州市に行けばどの言葉を勉強することになるんだろう?という感覚ではありました。

ここまでの話の中で、中国語について当時の自分の感覚と同じようなことを、思ってる人はいるんじゃないでしょうか?

結論は、中国到着後に分かりました。

私が学校で勉強することになったのは、中国語でした。厳密にいうと中国語の中の標準語です。

よく、中国語のことを北京語と呼ぶ人もいるのですが、これも厳密にいうと、中国語=北京語でもないんです。

北京語は、あくまでも北京市の一方言。その方言が、いろいろ時を経て、標準語になってるので、標準語と北京語は正式には違うという認識が中国人にはあります。

因みに、中国語では、標準語のことを北京語ではなく『普通語』と表記します。

ニーハオ(こんにちは)やシエシエ(ありがとう)などの皆さんが、なんとなく知ってる挨拶言葉は、『普通語』になります。

ただ、14億人の人口と、広大な面積を持ってる、中国。いくら、普通語があるからと言って、全員が普通語を話せるかというと決してそうではない現実があります。

日本だって、地方暮らしの人が、正式な標準語を喋れなかったり、極端に訛ったりしてる人いますよね?

でも、中国はそんなレベルではないんです。先ずは、普通語の発音が正式な発音で話せない人がいる。次に、方言しか話せない人もいる。最後に、話せないだけでなく、普通語を聞き取れない人もいる。

とにかく、やっかいなんです。ただ、いろいろ言ってはいますが、インバウンドビジネスで中国人を商売対象としようと思ってる人は、これまで説明してきた普通語をビジネスに使えば、先ずは間違いありません。

今回は、長くなったので、この辺までとします。

次回は、じゃあ、普通語以外の中国語とは?中国語の方言の深さとは?について話してみたいと思います。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。