インバウンド観光ビジネス ~中国専門ブログ~

中国住在歴12年の経験と知識から、対中国インバウンド観光ビジネスにおける考えや、提案を発信していきます。

第9回 中国人よ、なんでそんなに大声なの?

今回は、マナーの中でも、みなさんが身近な疑問として感じてる、中国人の大声問題を取り上げてみたいと思います。

先ず、このブログを読まれてる人の中で、中国語が話せる、もしくは中国語を少しでも勉強したことある人はどのぐらいいるでしょうか?

勉強したことがある、普通に話すことができる人は、もちろん言うまでもない話なのですが、全く中国語と関わったことない人からすると、なんでそんな大声なの?と素朴な疑問にも思えるはずです。

中国語は、日本語と違い、言葉の発音自体も日本語より複雑ではあるのですが、それ以上に、音階が関係します。
4つの音階から言葉が成り立つので、同じ発音でも音の聞き取り方で意味が全く違って聞こえる、不思議で面白く深い言語なのです。
日本語や、英語みたいに発音さえあっていれば、多少のイントネーションに違いがあっても聞き取れるという訳にはいかず、4つの音の組み合わせでの音階を聞き取らないとコミュニケーションに支障を与えることさえあります。
(余談ですが、広東語は基本6つの音階から成り立ってるようです。)

ですので、話をするとき、はっきり相手に音階を伝えないといけない為、必然的に声を大きく出しているというのが、一般的に考えられます。

日本人の中で、中国語が話せる人も、中国語を話す時には、声が大きくなり態度も大きくなる人が多いのではないでしょうか?ちなみに、私も私の息子も、中国語を話す時は、無意識のうちに自然に声が大きくなっています。
逆に、私の妻(中国人)は、中国語の時は、声が大きくなりますが、日本語を話すと急に、声が小さくなり、上品な振る舞いも無意識のうちにしてるので、話す言葉によって、その国の習慣も連動してしまうのも面白い限りです。

話を戻しますが、中国人は、みんなでワイワイ話したり、騒いだりするのが好きな国民です。なので、みんなで一緒にいると、興奮し、楽しくなって、より声が大きくなってるケースがあります。それが1人ではなく、5人いたら5人ともそうなる傾向があるので、5倍の声の大きさになっています。私の印象ではありますが、どちらかというと、若い世代より、年配世代の方が声が大きいイメージがあります。

とは言えども、声が大きい中国人も、秘密の話をするときなどは、声のボリュームを落としてヒソヒソ話もしますし、台湾人の話を聞いてても、結構ボリューム押さえて話をしてる傾向もあるので、やろうと思えば、やれるとは思います。

飲食店や、店舗内、その他公共機関とかで、もし中国人の団体らがワーワー言ってて、うるさいな、静かにしてほしいなと思ったら、少し静かにしてください(請安静)と伝えるか、もしくはジェスチャー、張り紙でもいいので、いずれにしても静かにするように伝えて構いません。もちろん、喧嘩をふっかけるような言い方や態度をとると、相手を怒らせることもあるので、そこは良識ある伝え方であれば、きっと相手も分かってくれるはずです。

日本に来て、みんなで楽しくワイワイしながら興奮してしまうと、自国と同じように振る舞ってるようなこともあると思うので、そこは、日本のルールだよとみんなで優しく伝えていきましょう。

日本人も中国の文化を学び、中国人も日本の文化を学んでもらう。それができれば、お互いのトラブルも徐々に少なくなるでしょう。

ということで、今回はこの辺で。
次回は、中国人のショッピング時の、問題点と対策についての話題をしていきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。